ビジネスマンにとってロジカルシンキングは、身につけているととても便利なスキルとなっていますので、複数回に分けて紹介していきます。
くろねこは、プロマネをやる中でロジカルシンキングの重要性に気づき、今ではとりあえず考えるのではなく、どの思考法(フレームワーク)を使うかをまず決めてから、考えるようにしています。
本記事では、くろねこがプロジェクトマネージャーとして必要と思うスキルのうち、プロジェクト進行能力のうち、ロジカルシンキングを紹介します。
ロジカルシンキングは、構造化した考えを作る方法
・よく論理的思考とも言われており、現代のビジネスマンの必須スキル
ロジカルシンキングは、論理的に物事を分析したり、整理したりすることができるので、プレゼンだったり、交渉だったり、さまざまな場面で活用できるものとなっています。
数学が苦手だったので論理的と言われても何がなんだかわかりません!!
数学が苦手とは、あまり関係はありませんが…。
簡単にいうと、物事を構造的に考えることができていますか?
または、相手に伝えるときに筋道が立っていますか?(説明できますか?)
とうことですね。
えっと…頭に思いついたことをそのまま伝えています!
あ、よく何言ってるのかわからないと言われることも多々…ある気がします。
そう…ですね。それが論理的に話せていないということです。
思いついたことを、その順番で話しても相手には、理解しづらい情報になってしまうので、そこを整理することがまずは大事です。
常に論理的であれ!、というわけでは決してありません。
物事を整理したい、分析したい、そして、相手にちゃんと意図を伝えたいときに利用してもらえたら大丈夫です。シンプルに説明していきます。
ロジカルシンキングは、プロジェクトマネジメントに限らず、さまざまな場面で利活用できます。
ビジネスの場面では、自分の伝えたいことを、正確に相手に伝えていくことが求められます。
その中でも筋道があり、結論が導き出されているか、その説明がわかりやすいかがよく求められます。
また、さまざまな状況の中で、危機回避、即断などを求められるときにも使うことができます。
ロジカルシンキングは「推論」と「分析」の2種類に分けることができる
ロジカルシンキングは、大きく分けると「推論」と「分類」にわけることができます。
「推論」には、演繹法と帰納法などがあります。
「分類」には、ロジックツリー、MECEなどがあります。
「推論」の使い方
推論の演繹法と帰納法
・帰納法は、事例をたくさん集めて結論を出す方法
・推論は、筋道を立てて結論を出しやすくするための手段
事象や根拠があればそれで結論を決めてしまえるのなら、便利な方法ですね!
そうですね。
ただ、演繹法も帰納法も結論は出せますが、あくまで、推論でしかないので、確実な結論と言えないんです。
え!それじゃーなんのために使うんですか?
何から考えたらいいかわからない!ってことがありませんか?
僕の場合は、目の前の課題に対してとりあえず仮説を立てたい場合や、次の一手が思い浮かばない時、最初の一歩がわからない時に使います。
課題や問題に対して、筋道を立てて結論を導いていくことが推論は得意なので、考えることのとっかかりに使っていくと、いいでしょう。
またシステムの運用保守をしていると、障害が発生することがよくあります。
そんなときに、
・見えている事象
・わかっている事象
・過去に起きた類似の事象
を並べてから、今後どうしていくかを考えていきます。
結論が間違っていても、まったく手がつけれないという状況を回避しているので現場では十分に使える方法です。
少し考え方を説明します。
ここで少し実際に例をあげて考えてみましょう。
「人間は死にます」という課題に対して結論を出してみましょう。
結論は同じだけど、考え方が全く違うんですね。
そうです。
ただこの例の場合、この推論を崩すこともできます。
しろねこさん、できますか??
演繹法も、帰納法も、あくまで結論は、【推論】のため、根拠や事実が間違っていると、その結論も間違っているということが言えます。
わかりました!
演繹法は、死なない生物がいる、が出てきたら結論が間違っているます!
帰納法も、死なない人が存在していたら、結論が変わります!
正解です。よくできましたね。
こういった形で、演繹法と帰納法は推論を導き出す手法となります。
ぜひ、日々の仕事中で使って、磨いてみてください。
ロジカルシンキングは使ってこそ考える力が伸びます。
「分析」の使い方
様々な思考方法
・いずれの方法も、現状を分析して、次の一手を考えるときに使う
ロジックツリー
今回は概要を説明しますね。
こんなのがあるんだ〜くらいできいておいてください。
ロジックツリーは、問題をツリー状に分解して、その原因や解決策を論理的に探す手法です。
ロジックツリーの書き方は、左側に課題を記載し、右側に樹木の枝のように要素を分解していくというシンプルな方法です。
またロジックツリーツリーには、大きく分けて4つの使い方があります。
呼び方は様々ですが、いずれも書き方は同じです。
→ 物事の要素をどんどん分解して、網羅的に把握する場合に使う
→ 右に行けば行くほど、具体性が出てくる
→ ある問題に対して、根本原因が何かを突き止める場合に使う。
→ 右へ行けば行くほど、アクションに近くなる
→ 解決したい問題に対して改善策を上げていく場合に使う。
→ 右に行けば行くほど、解決策のアクションになっていく
→ KGIを設定し、それを達成するための中間目標であるKPIを設定する場合に使う。
※KGI:Key Goal Indicator/経営目標達成指標
※KPI:Key Perfomance Indicators重要業績評価指標
まずは、要素分解ツリーに慣れてみると、他のツリーも自然と使える様になってきますので、練習してみてください。
仮説思考
仮説思考は、なんでもかんでも仮説にするのではなく、推論や、分析と併用して使っていくと効果的です。
仮説思考は、何を考えるかの本質(目的・問い)を捉えてこそ真価を発揮します。
本質に対して、仮説を立てて、データを集め、分析して、仮説を検証する。そこで誤っていたら、仮説を再び立てる、というループを繰り返して進めていくやり方です。
む・・・難しいです!
でも、仕事のトライアンドエラーに似てますか?
そうです。それと同じです。これも練習あるのみです。
オススメの書籍も貼っておきますね。
5W1H思考
・思考だけではなく、プレゼンにも使うことができる
おそらくこれが一番使いやすく馴染みがある方法かと思います。英語の授業でよく5W1Hは聞きましたよね?
はい、聞きました。それと関係があるんですか?
5W1H思考は、上記のように、6つの要素を自由に組み合わせて使っていきます。
多くの場合、企画書においても、
Why:なぜその企画をやるのか(背景)
Who:それを解決すると誰にメリットがあり、誰がそれをやるのか
When;いつからやるのか、いつまでにやるのか
What:解決したいことはなにか
How;いくらで、どうやってやるのか
が求められるので、これに合わせて、思考を整理するやり方です。
ただ今回はここでは長くなるので、別の機会に詳細はお伝えいます。
取り急ぎ学びたいという方はこれを薦めていますのでよければ一読くださいませ〜。
この本もわかりやすく、ヒアリング、考える、プレゼンと場面に応じたやり方を紹介してくれているので、読んでみると面白いです。
まとめ
・推論には、演繹法と帰納法がある
・分析には、ロジックツリーと仮説思考と5W1H思考がある
まだまだロジカルシンキングはあるので、今後は1つずつ詳細に内容を深ぼっていきます。
まずは5W1H思考を学びながら、日々の仕事の中で使って行くことを心がけます!
ロジカルシンキングは、学ぶだけではなく、実際に使ってみて初めて効果が体験でき、使えば使うほど磨かれていきます。
その中で自分なりのルールや考え方などが出来上がっていくでしょう。
ぜひ自分流にカスタマイズしたやり方を会得して、教えて下さい!